ニートは勤労の義務に違反しているの?働かないとどうなる?

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「ニートは勤労の義務がある」ってたびたび話題になるよね。
働かないと捕まっちゃうの?

日本国憲法で勤労の義務が規定されていますが、働かなければどうなってしまうのか気になりますよね。
この記事では、憲法の内容や働かないとどうなるかについて徹底解説していきます。

目次

勤労の義務って何?

話題に上がっている憲法の勤労の義務についてみていきましょう。

第二十七条 すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。

 賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に関する基準は、法律でこれを定める。

 児童は、これを酷使してはならない。

e-Gov法令検索「日本国憲法」より引用

日本国憲法27条では、すべて国民は勤労の権利を有するということと、勤労の義務を負うことが定められています。

働かないとどうなるの?

結論から言うと、働いていないからといって罰せられることはありません。
そもそも憲法とは国民の権利を守る為にあるもので、国家権力を制限するものになります。

憲法は、国民の権利・自由を守るために、国がやってはいけないこと(またはやるべきこと)について国民が定めた決まり(最高法規)です。

日本弁護士連合会「憲法って、何だろう?」より引用

憲法は、国民のために、国民の権利・自由を国家権力から守るためにあるのです。

日本弁護士連合会「憲法って、何だろう?」より引用

憲法は、国民の為に、国家権力から守る為にあるんだね!
そう考えると、勤労する義務は強制されていないということだね。

また、憲法を尊重し擁護する義務があるのは、天皇・摂政・国務大臣・国会議員・裁判官・公務員とされています。

第九十九条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

e-Gov法令検索「日本国憲法」より引用

国民に義務があるわけじゃないんだね。

筆者

働いていないと罰せられる法律も存在していませんよ!

法律というと、私たちが守らなくてはいけないもの、そして違反すると処罰されることもあるもの、という恐いイメージがあるかもしれません。憲法は、そのような法律とは違って、私たちの権利・自由を守るためにあるのです。

法律の多くは私たちを縛る。憲法は私たちの権利・自由を守るため国を縛る。法律と憲法とでは、向いている方向が逆と考えるとわかりやすいでしょう。

日本弁護士連合会「憲法って、何だろう?」より引用

法律には罰則の規定がありますが、憲法には罰則の規定が無いため、罰せられることはありません。

ニートは怠けているわけじゃない

そもそも、ニートは怠けているわけではありません。

筆者

私自身もニート期間がありましたが、働きたくても働けないのです。

ニートになると仕事をしないことで、ずっと家にいて社会から遮断され、人との会話が無くなり、将来の不安に怯えながら過ごすことになります。
社会に出た方がいいことは分かりますが、それでも恐怖心やトラウマから社会に出られません。

筆者

過去の仕事の経験や人間関係のトラブルから、社会に出るのが怖くなってしまっているのです。
楽をするために引きこもっているのではないんですよね…。

真面目に努力してきたけれども、失敗やつまずきからトラウマを負ったり、精神疾患を患ってしまって外に出られないということも。

生活できなくなる前にできること3つ

現時点ではニートで生活できていても、親の死や貯蓄が無くなることで生活できなくなってしまいます。
生活できなくなってから急に社会に出るのは難しいので、今から少しずつ社会とのつながりを作っておくのがオススメです。

社会とのつながりを作る方法3選を紹介します。

雇われずに自分の力で稼ぐ

今ではYouTubeやSNSなどで稼ぐ人がたくさんいらっしゃいます。
企業で働くのが嫌な場合は、自分で稼ぐ方法を模索するのがいいでしょう。

ココナラやクラウドワークスのように、クラウドソーシングを使って在宅で稼いでいる方もたくさんいらっしゃいます。
イラスト・漫画・デザイン・事務仕事・アンケート・ビジネス代行など、様々な仕事があります。
家にいながらお金を稼ぎたいならクラウドソーシングを使ってみるのもいいでしょう。

クラウドソーシングとは?

企業や個人がインターネットで仕事を依頼するサービスのこと。

職業訓練を受ける

職業訓練とはハローワークが主催していて、仕事に役立つスキルが無料で学べる制度です。
コースの内容は、IT・製造・CAD・介護など様々です。

職業訓練を受講していると、ハローワークと連携して就職先を紹介してくれます。
ただし、絶対に就職できる保証はないので注意です。

職業訓練は履歴書に書けるので、空白期間を埋められます。
受けられる方は履歴書に書くようにしましょう。

アルバイトや派遣から始める

仕事から離れた期間があると、どうしても正社員での採用が難しくなります。
人気の求人なら書類選考すら通らないことも…。

アルバイトや派遣は採用されやすいので、まずは派遣などで働いて仕事のスキルをつけて、そこから正社員を目指すのもいいでしょう。

多種多様な働き方を!

日本では「正社員でいることが正しい」みたいな風潮がありますが、雇用形態にこだわる必要は全くないんじゃないかと個人的には思います!

周りの評価よりも、自分がどのようなライフスタイルが良くて、どんな風に働きたいかを考えて、自分に合った仕事をする方が大切です。

筆者

私自身、正社員で働いていましたがサービス残業が多くてすぐ辞めてしまいました。
正社員だからいいというわけではないと思います。

ニートは勤労の義務に違反しているの?まとめ

この記事では、ニートは勤労の義務に違反しているかどうかを解説しました。
勤労していないからと言って罰せられることはありません。

仕事を探そうとしている方は、正社員以外にもアルバイトや派遣などの働き方もあります。
正社員ですぐに採用されたらいいですが、採用されない場合は派遣なども視野に入れて就職活動をするのがオススメです。

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この記事を書いた人

転職経験は2回。
正社員で働いていた2社目の会社を半年で退職した後、派遣で働く。
そして、派遣先の一部上場企業で直接雇用で採用してもうことに。
1児のママで現在育休中。

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