残業月80時間が辛いから仕事辞めたい。
けど、周りはもっと大変なのに頑張ってるから、私も耐えないといけないかな?
残業が月80時間あると、自分の時間が持てなくてストレスがたまりますし、辛いですよね。
仕事を辞めたくても転職はかなり勇気がいるので、耐えるべきかどうか迷うところ。
この記事では、残業80時間の生活を続けていたらどうなるか、転職すべきかどうかについて、私の体験談から徹底解説していきます。
転職するか迷っている方に向けて、少しでも参考になったら幸いです。
この記事で分かること
ちなみに私は飲食業界で正社員で働いていて、残業が月80時間でした。
そして、新店舗に異動になって月100時間を超えるようになったので転職を決めました。
年齢が若いほど転職に有利になるので、残業が80時間の段階で転職していたら良かったなと今では思います。
残業80時間でプライベートの時間はとれる?
残業月80時間の時の仕事は飲食業で、出勤時間は8時から21時半まででした。
通勤時間は短くて20分ほどだったので、朝7時半に家を出て22時ごろに家に帰ります。
そして、ご飯を食べてお風呂に入り終わると23時ごろになります(自由時間をできるだけ確保したかったので、お風呂は湯船につからずシャワーでササっと済ませていました)。
お風呂を上がって23時ごろから0時ぐらいまで自分の好きな時間を過ごしていました。
結局、残業月80時間の場合、自分の好きな時間は1日に1時間ほどしかとれていませんでした。
疲れて寝てしまう日もあるので、自由時間が全くない日もあります。
私は実家暮らしだったので帰ったらご飯をすぐ食べられる状態でしたが、1人暮らしなら本当に自由な時間が無いだろうなと思います。
こんな状態だったのでリフレッシュできませんでした。
体の疲れも全然とれません。
残業80時間の残業代はどうなる?
36協定で月の残業時間の限度は月45時間以内と定められているため、約40時間までしか残業代をつけられませんでした。
時間外労働の上限(「限度時間」)は、月45時間・年360時間となり、臨時的な特別の事情がなけれ
厚生労働省「36協定で定める時間外労働及び休日労働について留意すべき事項に関する指針」より引用
ばこれを超えることはできません。
残りの40時間はサービス残業です。
タイムカードを押して、そのまま売り場に戻って業務を続けていました。
働き方改革がされる前の話になります。
36協定は、1日、1か月、1年当たりの時間外労働の上限が決まっています。
労働基準法は、労働時間は原則として、1日8時間・1週40時間以内とされています(法定労働時間)。
法定労働時間を超えて労働者を働かせる場合、36協定を締結することになります。
36協定の上限時間を超えて労働者を働かせてはいけません。
36協定の詳細は厚生労働省「36協定で定める時間外労働及び休日労働について留意すべき事項に関する指針」をご参照ください。
残業が80時間を超えると体調はどうなる?
残業が月80時間超える生活を2年続けた結果、下記のような体調変化がみられました。
私自身の経験談なので、体調は個人差があります。
体は疲れているのに眠れなくなる
1番きつい体調の変化は「体は疲れているのに眠れなくなる」でした。
自律神経が乱れるのか、どれだけ疲れても眠れない日がありました。
毎日眠れないというほどではなかったですが、月に何回か一睡も寝られずに朝を迎えました。
寝ないといけないと焦るのですが全く寝られず、焦って逆に目がさえて朝を迎えていました。
また、「疲れて起きられなくて寝過ごしたらどうしよう」という恐怖感があって、寝られないことがありました。
悪夢をみる
疲れがたまるからか、悪夢をみるようになりました。
具体的な夢の内容は、高いところから落下したり、仕事に行こうと思っているのにたどり着けなくて時間に間に合わない夢です。
いつも何かに追われている感じがありました。
頭の中が仕事のことばかりになる
1日の大半を仕事に費やしているので、頭の中が仕事のことばかりになりました。
家と職場の往復だけで自由時間もほとんど無かったので、他のことを考える楽しみやリフレッシュが無くなったからだと思います。
休日は疲れて寝るだけになる
休日がきても疲れて動けないので、結局寝るだけになっていました。
私が働いていた飲食業は土日休みではなく、3・4日行って1日休みというシフト制で連休ではなかったため、1日休んでもう1日に遊ぶということができませんでした。
人とのつながりがなくなる
休日は疲れて寝るだけなので、人と会うのが億劫になり、友人とのつながりが減りました。
仕事がある日はご飯を食べてお風呂に入る時間を最小限にして自分の時間を確保したかったので、一緒に住んでいた家族との会話がかなり減りました。
人生から楽しみが無くなったので、何のために働いているのだろうと何回も考えました。
残業80時間は普通のこと?
結論から言うと、残業月80時間は普通じゃありません。
dodaの公式サイトの平均残業時間の内訳をみてみると、残業60時間以上は全体の6.6%しかありません。
月の残業時間は40時間以下がほとんどです。
ホワイト企業は世間にはたくさんあります。
平均残業時間の内訳
平均残業時間(全体)
doda「平均残業時間ランキング【94職種別】」より引用
私は新卒で1社目だったこともあり、残業月80時間が普通のことだと思っていました。
上司や周りがやってると、それが当たり前だと感覚がマヒしてしまいます。
まずは残業月80時間は普通じゃないことを知ることが大切です!
特に、「辛いけど周りもやってるから自分も耐えないと…」の考え方は危険です。
体調を崩しかけている場合は、体調を崩してしまう前に転職など他のことを考えましょう。
過労死ラインは?
厚生労働省は、過労死や健康被害のリスクは「残業月100時間を超えるか、2~6か月にわたって月80時間を超える残業・休日出勤」が認められる場合としています。
発症前1か月間におおむね100時間又は発症前2か月間ないし6か月間にわたって1か月当たりおおむね80時間を超える時間外・休日労働が認められる場合は、業務と発症との関連性が強いと評価できるとされています。
厚生労働省「STOP!過労死」より引用
2~6か月平均で月80時間を超えると過労死のリスクが高まるので注意が必要です。
体調を崩す前に、残業を減らすか転職を考えることをオススメします。
残業時間を減らす方法
転職したくないという方は、残業時間を減らす方法がオススメです。
残業時間を減らす方法は下記の通りです。
上司に相談する
同僚は残業が少ないのに自分だけ多い場合は、上司に相談して業務を振り分けてもらうのがいいでしょう。
どの業務を振り分けてもらいたいか、どの部分に時間がかかっているのか明確にしておいた方が相談しやすいです。
ただし、同僚も同じように残業時間が多い場合は難しいです。
その場合は他の方法で残業時間を減らすことを考えましょう。
業務効率化する
可能なら義業務効率化して仕事量を減らすのがいいでしょう。
ただし、日々の仕事でいっぱいいっぱいなので、業務効率化に時間をかけるのが難しいのが難点。
業務内容を変える場合は上司に相談しないといけないこともあるので、効率化するまでにけっこう手間がかかってしまいます。
業務効率化をする時間がとれない方は、他の方法で残業時間を減らすことを考えましょう。
異動願いを出す
自分のいる担当部署の業務量が多くて残業が多い場合は、他の部署に異動願いを出すのがいいでしょう。
同じ会社でも残業が多い・少ない部署が変わってくるので、残業が少ない部署を希望してみましょう。
労働基準監督署に相談する
不当な労働を強いられている場合は労働基準監督署に相談するのがいいですが、実際は何かトラブルになったら怖いですし、会社にいられなくなったらどうしようと不安になってしまいますよね。
私自身は労働基準監督署に相談するのは不安でできなかったので、現実的なものではないのかもしれません。
残業を減らす工夫ができなさそうなら、思い切って転職するのもアリですよ!
プライベートと両立する働き方
残業を減らせる見込みがない場合は、思い切って転職するのがオススメです。
残業が少ない会社はたくさんあるので、労働条件の良い会社を探すのがいいでしょう。
雇用形態を考える
正社員にこだわる方は、再び正社員で転職を考えるのがオススメです。
仕事を続けながら転職する場合、収入に余裕があったり、転職活動が上手くいかなくても現職を続けていたら生活できるメリットがあります。
しかし、思うように時間がとれなかったり、前職で引き止められることもあるデメリットがあります。
仕事を辞めてから転職する場合、転職活動に専念できるメリットがあります。
しかし、収入が途絶えたり、いつ仕事が見つかるか分からないデメリットがあります。
正社員にこだわらない場合は、派遣も視野に入れて転職活動をするのもオススメです。
派遣だとすぐに仕事が見つかりやすいですし、幅が広くて未経験でもOKな求人が多いのでやりたい仕事を見つけやすいメリットがあります。
派遣の働き方はどんなの?
派遣は正社員とは違って、給料が月給ではなく時給になります。
残業代は派遣会社によって異なりますが、5分単位でつけられるのでサービス残業がありません。
仕事の範囲が決まっているので、雑用を押し付けられる・仕事がたまっているのに頼まれて断れないなどのトラブルもありません。
また、派遣は派遣会社の担当者が1人ついてくれます。
仕事をするうえで困ったことがあれば、派遣先の企業ではなく担当者に相談することになります。
必要であれば、担当者から派遣先の企業に依頼などをしてもらえます。
転職を決意した理由
今の仕事を続けるか転職をするか悩まれている方は、今の仕事で得たいスキルなどがあるなら続けるのもいいかなと思います。
しかし、得たいスキルが無かったり、続ける意味が特に無いなら転職をオススメします。
私が転職を決意した理由は下記の通りです。
体力的にきついから
残業月80時間はゆっくり休む時間が無いので、体力的にすごくきつくて辞めました。
立ち仕事なのもあり、足がパンパンになってかなり疲れます。
20代だったのでなんとかなっていましたが、30代で同じ仕事を続けていたら限界だっただろうなと思います。
人間関係悪くて精神的に限界だから
私だけでなく他の社員さんも残業時間が多かったので、みんな疲れてギスギスしていました。
人間関係が良くて楽しいことがあったら頑張れますが、人間関係が悪いと精神的にも疲れるので長く続けられませんでした。
得たいスキルが無いから
私がしていた仕事は専門スキルではなく、誰でもできるような仕事ばかりでした。
そのため、この先頑張って何年続けても自分のキャリアアップにならないと考え、辞めることを決意しました。
辞めても後悔しないと思ったから
転職すると職歴が増えて今後の人生に不利になるかと不安でしたが、それよりも「辞めても後悔しない」と思った気持ちの方が大きかったので、思い切って辞めました。
やりたい仕事じゃなかったから
私が働いていた飲食業やサービス業に特にこだわりがあったわけではなく、絶対にやりたい仕事というわけではありませんでした。
自分がやりたくてスキルを身に着けたい仕事なら頑張って続けていたかもしれませんが、全くそんなことはなかったので辞める決意をしました。
転職すると、2度と今の職場に戻ってこれなくなります。
今の職場のメリットをしっかり考え、それでも辞めて後悔しなさそうなら転職するのもいいでしょう。
残業80時間|転職の流れ
残業月80時間(細かく言うと、新店舗にオープニングスタッフとして異動になり、異動先の店舗で残業100時間を超えた時に転職しています。残業100時間の中で転職活動をしていました。)でどのように転職活動をしていたか紹介していきます。
ちなみに、在職中に転職活動をして、次の就職先が決まってから辞めました。
サービス業で平日休みだったので転職活動がしやすかったです。
残業時間が多くても次を見つけてから辞められたのは、平日休みだったからだと思います。
転職活動の流れとしては、正社員で転職希望だったのでハローワークや転職エージェントに登録し、希望の仕事を探しました。
転職エージェントの担当者がお仕事を紹介してくれたので、希望の仕事がすぐ見つかりました。
書類選考があり、選考が通ったら面接・筆記テストがありました。
平日なので面接日はスムーズに決まりました。
土日休みの場合、面接を申し込む企業が土日休業なら有休をとる必要が出てきます。
面接では仕事を辞めていないので、仕事を始められるのは1,2か月後になることを伝えました。
採用が決まったら現職の上司に辞めることを報告し、次の仕事が始まるまでに退職します。
残業80時間はきつい!まとめ
この記事では、残業月80時間で体調にどのような変化があったのか、体験談を紹介しました。
残業月80時間していても、周りが頑張っていたり、これが普通だと思っていると体調を崩しそうでも頑張ってしまいがち。
80時間を超えると過労死ラインになってしまうので、体調が悪い方は残業を減らすか、思い切って転職がオススメです。
正社員にこだわる場合は正社員で転職しましょう。
雇用形態にこだわりが無い場合は、派遣なども視野に入れて考えるのがオススメです。
派遣は未経験でもOKな求人が多いため、やりたい仕事が見つかりやすいですよ。
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