元派遣社員が語る【派遣の契約更新がされない前兆・予兆とは？】

派遣の契約更新は毎回ドキドキしますよね。
契約更新されないと自分の存在を否定されたかのようなショックを受けます。
急に更新しないことを言い渡されると心の準備ができていない状態なので、予兆でなんとなく心づもりしておきたいですよね。
また、次の働き口を探さないといけないので、更新されない場合は早めに知りたいところ。

この記事では、実際に派遣で働いた経験から、契約更新がされない予兆を紹介していきます。

派遣の契約更新の仕組みは？

派遣は契約期間が決められています。
契約期間が終わる1カ月ほど前までに、派遣会社の担当者から「契約更新しますか？」と確認されます。
もし、派遣先企業から契約終了を言い渡されている場合は、契約が終わることを派遣会社の担当者から聞かされます。

契約が継続される場合も、継続されない場合も、契約期間が終わる1か月ほど前までに、派遣会社の担当者から面談などで確認されます。
契約更新は、派遣先企業と派遣社員の双方の合意が必要です。

派遣の契約更新がされない時はどんな時？

派遣の更新は派遣先企業と派遣社員の双方の合意が必要なので、絶対に更新されるとは限りません。

私自身も派遣で働いて、契約が更新されずに違う派遣先に変わられた方を数名見てきました。
下記の理由などから、派遣社員側は継続したいと思っていても、派遣先企業からは契約終了を言い渡されることがあります。

会社の組織編制で人員が余った

会社で部署が統合するなど、組織が変わることがあります。
そこで人員削減になったり、新たに正社員の方が異動してくることがあったりしたら、契約が終了する可能性があります。

勤務態度に問題がある

無断欠勤や遅刻などの問題を起こしていると、どれだけ仕事を真面目にやっていても契約終了になる可能性が高いです。
社会人としての最低限のマナーは必要です。

仕事内容が合っていない

派遣されて仕事したものの、何カ月経っても一向にできなかったり、派遣先の上司からの指示を聞けていないようなことがある場合、契約終了になる可能性があります。

仕事が暇になる

自動化などで会社内の業務量自体が減った場合、契約終了になる可能性があります。
業務量が減った場合はすぐに契約終了にはならないかもしれませんが、しばらくして完全に人員を削減できることが分かった段階で契約終了になることも。

元から契約期間が決まっている

産休・育休の代わりだったり、一時的な業務補助など、あらかじめ雇用期間が決まっていた場合は、契約通り契約更新されません。

また、派遣の3年ルールで同一事業所内で3年以上継続して働けないため、自動的に契約が終了します。
3年間同一事業所内で働いた場合、そのまま派遣先企業の直接雇用になるか、派遣会社の無期雇用派遣にならないと、違う働き口を探さなければいけません。

派遣の契約更新がされない予兆とは？

実際に派遣で働いて、派遣の契約更新がされない予兆があると感じたので紹介します。

予兆があるとしたら下記に当てはまってる場合は注意が必要です。
もしかしたら自分は契約更新されないかも…というような予感がある方は、早めに次の働き口を探しておくのがいいでしょう。

人員削減や異動の噂がある

人員削減や正社員の異動の噂がある場合は注意です。

特に、仕事は今いる人数で回せているのに、自分の部署に正社員の方が異動してくる場合は、もしかしたら契約終了になってしまう可能性が…。
自分の部署に他にも派遣社員がいたら誰が契約終了になるか分かりませんが、自分しかいなかったら心づもりをしておいていいかもしれません。

正社員の異動は早くから噂になる場合があるので、もし自分の部署に異動してくると小耳にはさんだら注意しておきましょう。
人員削減の噂が出た場合も同様に、切られるのは派遣からなので注意をしておきましょう。

派遣会社の担当者が出入りしている

派遣会社の担当者は月1回程度面談に来ますが、面談以外で会社に出入りしている場合は契約終了の可能性があります。
契約終了じゃなかったとしても、何かしらの動きがある可能性が。

他の派遣会社で求人が出てる

他の派遣会社で自分が働いているところの求人が出ている場合、部署全体の仕事量が多い場合は増員で募集されています。
しかし、仕事量は多くないにも関わらず募集が出ている場合、人員入れ替えになってしまう可能性も。
増員でなさそうなら、勤務態度を見直した方がいいでしょう。

マニュアルを作るように言われる

業務のマニュアルを作るように言われた場合、もしかしたら契約終了になる予兆の場合も。
正社員の方が異動などで引き継ぐ必要が出てくるのかもしれません。

ただ単に属人化を防ぐために言われているだけかもしれないので確定ではありませんが、業務量が少なかったり人事異動などの噂も聞く場合は、予兆ととらえておいていいでしょう。

派遣の契約更新がされない人の特徴

派遣の契約更新がされないのには、組織編制などのどうしようもない理由もありますが、勤務態度は改善できることは改善して、契約更新されやすい派遣社員を目指しましょう！

派遣の契約更新がされない人の特徴を紹介していきます。

勤務態度に問題がある

勤務態度に問題がある場合、契約終了になる可能性があります。
特に無断欠勤や遅刻を繰り返すのは継続されない可能性が高いです。

私が働いている会社で無断欠勤をする派遣の方がいましたが、仕事自体はきっちりしていたのに契約終了になっていました。
無断欠勤は社会人として許されない行為なので仕方ありませんが、他にも下記のことには注意しましょう。

• 遅刻が多い
• 取引先とトラブルを起こす
• 職場内でトラブルを起こす

無断欠勤や遅刻が多いなど、社会人としての常識が守れない人は契約更新されない可能性が上がります。

また、取引先や職場内でよくトラブルを起こしている人も契約更新されない可能性が上がるので注意しましょう。
実際に私が働いていたところでも、次の人に回す仕事をため込んでいたり、取引先とよく喧嘩してトラブルになってる派遣の人がいて、契約終了となっていました。

任された仕事がいつまで経ってもできない

任された仕事がいつまで経ってもできない人も、契約更新されない可能性が上がります。
派遣は未経験OKの求人がありますが、反対に即戦力として期待されている求人もあります。
特に即戦力として期待されている場合、あまりにもずっと仕事ができないままだと継続してもらえないので、しっかりメモをとってできるだけ早く仕事を覚えるようにしましょう。

指示に従わない

派遣先の上司の指示に従わずに我流で仕事をしていると、扱いにくい人だと思われて契約更新されない可能性が上がります。
ただし、契約範囲外の仕事をするように指示された場合は断れます。
その場合は派遣会社の担当者に相談しましょう。

契約範囲内の仕事であればしっかり指示を聞いて、任された仕事をきちんとこなしましょう。

注意されたことが治らない

1度注意されたことがずっと直らない人も、契約更新されない可能性が上がります。

実話ですが、仕事中に寝ていた派遣の方が、派遣先の課長に注意されました。
1度目は注意されただけで終わりましたが、それでも直らず仕事中に寝てしまい、3度目に注意された後に契約が終了していました。

仕事中に寝るのは勤務態度が悪すぎて大問題ですが、他にも注意されたらすぐに直すようにしましょう。

社会人としての基本的なマナーが守れていないと、契約更新してもらえない可能性が上がります。

派遣の更新をしてもらいやすい人の特徴

勤務態度に問題が無い

あいさつをする、決められた時間までに来る、無断欠勤しない、ほとんどトラブルを起こさないなど、社会人として当たり前のことができていると、契約更新されやすくなります。
就業時間までに出社できなかったり、与えられた仕事をきっちりしない派遣の方もいらっしゃると意外と聞くので、勤務態度に問題が無いというのは大きなポイントになります。

一緒に働きやすい

派遣先上司の指示をちゃんと聞いたり、契約している業務をきちんとこなしたり、一緒に働いて働きやすいと感じてもらえると、契約更新してもらえる可能性が上がります。

ただし、契約更新されたいがために契約外の仕事までさせられるのは違反になるので、困った時は派遣会社の担当者に相談しましょう。

スキルが高い

スキルが高くて「この人がいてくれないと困る」というぐらいのポジションになれば、ほとんど契約終了することはありません。
そうなれば直接雇用の可能性もあります。
きちんと真面目に仕事をして契約更新してもらい、スキルを磨いて直接雇用を目指しましょう。

トラブルを起こさずに、真面目に任された仕事をきちんとこなしていたら、契約更新されやすくなります。
ミスが少ないと尚良いです！

派遣の更新がされない時にすべきこと

どれだけ勤務態度に気をつけていても、業務の自動化や業績悪化など、どうしようもない理由で契約更新されないのは仕方がないことです。
派遣の契約更新がされないときにすべきことを3つ紹介します。

• 自分でも仕事を探す
• 落ち込みすぎない
• 最後まで責任を持つ

1つずつ見ていきましょう。

自分でも仕事を探す

契約更新されなかった場合、派遣会社の担当者から次のお仕事の紹介をしてもらえます。
しかし、希望に合わなかったり、やりたい仕事じゃない可能性があるので、予兆を感じた時点であらかじめ自分でも探しておく方がいいでしょう。
更新されないのを機に正社員で探すのもアリです。

また、契約更新されない場合は1カ月前に伝えてもらえますが、転職期間が1カ月しか無いと、焦りがちになってしまいます。
早く仕事を探さないといけないと気が焦って気が進まない求人でも受けてしまうので、あらかじめ自分で探しておいた方が、落ち着いて希望に合った仕事を見つけやすいです。

落ち込みすぎない

契約更新されないと、自分の人格が否定されたようなショックを受けます。
勤務態度に問題があって更新されなった場合は、次回から勤務態度を見直す必要がありますが、人格自体を否定されたわけではないので落ち込みすぎないようにしましょう。
ただ単に、その職場では合わなかっただけということも。

また、派遣先企業の業績悪化により、やむをえず更新されない場合もあります。
あなた自身は何も悪くないので、必要以上に落ち込む必要はありません。

最後まで責任を持つ

契約更新されないと知らされてからも、1か月以上は勤務し続けないといけません。
更新されないのに行き続けないといけないのはかなり辛いですよね。
そのままバックれたくなりますが、契約期間中に無断で会社に行かなくなるのは問題行動になるため、次の派遣先を紹介してもらえなくなってしまいます。
次に繋げるためにも責任を持って業務を引き継ぎ、期間中は最後まで出勤するようにしましょう。

派遣の契約更新がされない予兆まとめ

この記事では、派遣の契約更新がされない予兆について、派遣社員の時に感じたことを4つ紹介しました。
下記の4つの予兆がある場合は、もしかしたら契約更新されないかもと心づもりをしておくのがいいでしょう。

• 人員削減や異動の噂がある
• 派遣会社の担当者が出入りしている
• 他の派遣会社で求人が出てる
• マニュアルを作るように言われる

予兆を感じたら、次に働きたい求人を自分で考えておくのがオススメです。
契約更新されないと伝えられるのは、契約期間の1カ月前ぐらいになるので、先に自分で探し始めることで焦らずに希望の仕事を見つけられます。